研究・教育機関で働く

研究医として働く

医学部を卒業した後の進路として、臨床や治療などを行う医師として働く他、大学や研究所などで研究を行う働き方があります。
これを研究医と呼びます。

昨今では基礎研究医の減少が問題視されており、さらには臨床研修が義務化された後から臨床研修医も減少してきました。
そのため、各大学の医学部では、研究医を育成するための様々な取り組みが行われています。

一方で、医学部の学生の間にも研究医として働くことを志望する者も少なからず存在します。
研究医を目指して各大学が行っている研究医養成プログラムに積極的に参加しているのです。

研究医とは、直接的に患者の診察や治療を行うわけではなく、様々な実験により新たな治療法や病気や感染症を見つけ出し、未来の医療のために役立てる研究を行う医師です。
研究医の勤務先は大学病院が主ですが、製薬会社や医療機器メーカーなどの民間企業に勤務する場合もあります。

研究医にも医学的な知識が必要とされますから、医学部を卒業し医師免許を取得していることが採用の基本となります。
しかし、それが有利であることは確かですが、実は研究医は必ずしも医学部を卒業していなくともなることが可能なのです。

ところが、研究医は臨床医と比べると大学病院での募集枠が少ないという問題があります。
定年退職などで人員が減った場合のみに、新たに研究医を募集する場合がほとんどなのです。

研究医が研究する内容は、生理学や生化学などの基礎系と内科学や外科学などの臨床系の2つに分けられます。
これらの研究がまとまり、上手くいけば4年で論文を仕上げ博士号を取ることも可能です。

学校医として働く

医師の働き口はなにも病院や診療所だけではありません。
医師として教育機関で働くという方法もあるのです。
幼稚園から大学まで、教育機関に勤務する医師を学校医といいます。

日本には学校保健安全法という法律があり、教育機関に医師を配置することが義務付けられています。
また保育所にも嘱託医を配置することを法律で義務付けており、学校医と同じ職務が求められます。
学校医の仕事内容は、健康相談や健康診断、学校保健委員会での活動やチーム・ティーチングです。

健康相談は学生達から自身の体の悩みや心の悩みを聞き、解決することです。
保護者から子どもへの悩みを相談されることもあります。

健康診断は身体測定や診察所見を行い、養護教諭や担任の教師からの情報を基に、学生達が順調に発育しているか、健康でいるかを診断します。
そこで気になる所見があった場合は専門医などの受診をすすめ、その後正しい対応ができているかどうかの確認も行うのです。
健康診断時に単に診察して終わりではないのです。

さらに教育機関の教師と学校医が共に授業を行うチーム・ティーチングは、教師の単独授業よりも注目度や満足度、理解度が高く学生や保護者からも好評です。
学校保健委員会や児童集会で健康指導を行っている学校医もおり、こちらも評判を呼んでいます。

また、小学校では学校医が児童達に絵本を読み聞かせるなどの取り組みを行うこともあります。
直接的に児童と触れ合えるため、その実態を知ることができるのです。

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