開業医として働く

開業医とは

診療所や病院などの医療施設を自ら営んでいる医師のことを開業医といいます。
開業医はその名の通り「開業」を行うわけですから、医学の他に経営学や商学を学ぶ必要があります。
開業医は商売的な要素が多く絡んでいるのです。

決められた仕事をこなしていれば良いだけの勤務医とは違い、開業医は病院の設計から資金計画、融資交渉や税金対策などを行わなければなりません。
さらにはその病院で働く職員の求人採用や教育研修まで、様々なマネジメント業務も行います。

また、開業医にはコミュニケーション能力も必要になります。
患者を診察する医師には当然必要な能力ですが、独立して開業した医師は、患者に対する態度や言動の良し悪しで患者数が大きく変動するためコミュニケーション能力が高い方が有利なのです。

開業医は基本的にその医療施設の責任者にあたり、全ての決裁権を持っているのです。
とはいえ、雇用されている職員や看護師にも経験やプライドがありますから、開業医の思考を全て押し通すのは良くないでしょう。
職員の退職にも繋がりかねませんし、患者も寄り付かなくなってしまう恐れがあります。

開業医として成功するには、医師としての技術はもちろんですが、開業する場所も重要になります。
開業地ではどのような患者ニーズがあるのかを把握できないと、どんなに素晴らしい技術を持った医師でも、その意味をなさないこともあるのです。
開業医の専門性と、開業地の患者ニーズを正確に捉えられる医師は開業医として成功しやすいでしょう。

開業医になるには

まず医師になるには医師国家試験に合格する必要があります。
その後の研修を終えた医師は、今後の進む道を自由に選ぶことができるでしょう。
大病院の院長を目指すも良し、孤島の無医村で開業するのも良し、法律の上ではすべて自由なのです。

しかし現実では、ほとんどの医師は研修期間を終えると、そのまま勤務医になります。
研修を終えたばかりの医師は、実務経験も資金もなく、開業するにはまだ不十分であるからです。

医療施設を開業するには、最低でも3千万の資金が必要といわれています。
どの診療科を開業するかにもよりますが、医療施設を経営するにはやはりある程度の広い土地が必要になりますし、医療機器はほとんどが高額なのです。

そのため、開業医になるには多額の資金が必要になります。
勤務医として経験を積みながら資金を稼ぎ、その後、開業医を目指すのが一般的でしょう。

また、開業医として医療施設を開業するには、二通りの開業の仕方があります。
それは、診療所と病院のどちらを開業するのかということです。
診療所と病院は患者からすれば同じもののように感じるかもしれませんが、法律上は別物なのです。

診療所は入院患者が利用する病床が全くないか、19床までのものをいいます。
そして20床以上の病床を持っているものが病院です。
現在の法律では、病院には3名以上の医師が在籍していなければならないと定められています。

診療所と病院のどちらを開業するかによって、必要な病床の数や職員の数や人件費も異なりますから、開業前にどちらが自分の希望に適しているのか考えるといいでしょう。

  • Digg
  • Del.icio.us
  • StumbleUpon
  • Reddit
  • Twitter
  • RSS

Comments are closed.