東洋医学と西洋医学

自然療法の東洋医学

東洋医学は中国医学を基盤としており、気や自然を体に例えた伝統医学といわれています。
様々な経験から、患者の体がどのような状態なのかを見極めようとするのです。
基盤である中国医学は、中国3000年の歴史の間に行われてきた様々な治療法です。

患者の体質や食生活から、性格や精神状態などを総合的に捉え、怪我や病気に対向するのが東洋医学です。
この思考は中国から伝わったものですが、日本でいう東洋医学は、中国医学の他にもインドのアーユルベーダやパキスタンのユナニも取り入れています。

東洋医学には漢方療法や鍼灸療法、気功などがあります。
これらはやはり、中国医学を基にしており、その思想が各地に広まり、それぞれの思考が盛り込まれて発展してきたと考えられています。

東洋医学には3つの基本的な思考があるのが特徴といわれています。
それは、「陰陽・五行」「五臓六腑」「気・血・津液」という思考です。
この思考に基づき、東洋医学では化学的根拠がない時代から自然の力や自然の摂理を人間の体に当てはめ治療を行ってきました。

陰陽の思考は、自然界には必ず表と裏があるというもので、これを人間の体にも当てはめているのです。
例えば、「お腹と背中」「上半身と下半身」などでしょう。
お腹が痛いときは背中に原因があると考えたり、体に不調を感じるときは精神的に疲れているというように、体の症状に対し表と裏の思考をします。

五行を体に当てはめると五臓六腑になります。
五臓とは肝・心・脾・肺・腎のことをいい、六腑は胆・胃・小腸・大腸・膀胱・三焦のことをいいます。
これらがバランス良く働いている状態を健康であると考え、そのうちどれかひとつでも働きが欠けることで体のバランスが崩れ怪我や病気に繋がるとしているのです。

気・血・津液に関しては、その流れが悪いと体のどこかに滞りが発生し、バランスが崩れるといわれています。
そのため、これらの巡りを良くし、流れを改善することで体の不調も改善されるというのがこの思想です。

化学療法の西洋医学

西洋医学は主にヨーロッパ医学を基盤にした近代医学です。
その発達は戦争と大きく関わりがあるといわれ、外科治療としての手術や骨髄などに金属を入れる髄内釘が主になっています。
さらに消毒や抗生物質を取り入れた治療法も西洋医学の特徴です。

その他にもレントゲンやCTやMRI、遺伝子DNAやRNA、ゲノムの解析など、化学的な根拠に基づられた治療法が行われます。
特に身近でよく使用されているのは抗生物質でしょう。
抗生物質はヨーロッパを震撼させた様々な伝染病や、ウイルスや細菌などの撲滅に役立てられました。

抗生物質の中でも、ペニシリンは青カビから偶然に発見された世界最初の抗生物質といわれています。
ペニシリンは結核の特効薬として脚光をあび、その結果西洋医学はさらなる発展をとげました。

しかし、抗生物質は必ずしも万能であるとはいえず、副作用があるのが懸念されています。
また、菌も自らを守るように耐性を持つようになり、西洋医学は追いかけごっこを繰り返しているのが現状です。

西洋医学は国家が唯一の医学体系として認めている医学です。
これは明治時代中期に定められた「西洋医学採用令」によるもので、戦争の影響があったためといわれています。
日清戦争や日露戦争で怪我を負った兵士の治療に西洋医学の消毒法や外科手術が施され、その結果見違えるほどの効果があったためです。

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