研修医の将来性

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臨床研修制度

医師の臨床研修制度は04年度に始まったものです。
医師免許取得後の2年間、内科や外科、小児科などを回り全般的な診療技術を学びます。

とある調査では、臨床研修を終える研修医の4割は「将来、最も大切にしたいもの」として
「診療技術」を挙げました。

3割は「余暇・家族」と考えていることが調査で分かりました。
また、9割は「医師不足の地域で働いてもよい」と答えたが、「休暇」や「給与」の改善が
条件として挙がったようです。

小児科や消化器外科を志望する研修医の9割以上は「やりがい」を志望理由としたが、
皮膚科志望者は「忙しすぎない」が理由の8割を超えたようです。

調査は東大の医療政策人材養成講座の研究チームが実施しました。
>>http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/HPU/member/index.html

2年目の研修医に協力を依頼し、441人(男300人、女141人)からインターネット経由で
回答を得たものです。東京・神奈川・埼玉・千葉の関東4都県で研修中は全体の20%ですが、
3年目以降の勤務先として4都県を希望する割合は25%に増加し、
東京近県への集中傾向があったようです。

労働環境の改善

一方で、「医師不足を抱える地域で、将来働いてもよいと思うか」との問いに、
「短期間ならよい」「長期間働いてもよい」 を合わせ402人(91%)が「よい」と答えたようです。

ただし、そのための条件として「休暇がとれる」(70%)、「給与面の改善」(65%)を挙げる
研修医が多かったようです。

専門とする診療科を選ぶ基準では、小児科志望者の97%、消化器外科志望者の96%が
「やりがい」を挙げましたが、 皮膚科志望者で「やりがい」は14%、眼科志望者では
同43%にとどまったようです。

「将来最も大切にしたいもの」についても、眼科、皮膚科、麻酔科の志望者は「診療技術」より
「余暇・家族」を選ぶ割合が高かったようです。

研究チームは「若い医師は余暇などを重視する傾向がある。医療機関の再編や
自治体の支援などで、地方で働く医師の労働環境を改善しないと、
医師の偏在も解消されない」と分析しています。

研修医の将来性を考えるにあたって、研修医一人ひとりがチーム医療の一員として主体的に診療に参加できる実践的な研修が必要でしょう。

そして指導医における熱心かつきめの細やかな行き届いたサポートなどの特徴的な
研修のプログラムが大切です。

自分がチームの一員と自覚を持って主体的かつ積極的に診療へと関わりあい、
自ら進んで問題の解決にあたることが社会から求められます。

チーム医療の実践

ある大学病院では、研修医の教育体制に関しては、チーム医療を実践する総合内科が中心となって充実した臨床研修教育を実施するとともに、後期研修体制も構築しています。毎月開催される研修管理委員会では、現場の指導医、研修医の意見を反映し、臨床研修体制を見直し、改善が行われています。

レクチャーには、指導医といっしょに研修医は全員参加し、研修で得られた知識やその成果を
皆で共有していきます。

さらに、外部の講師を招いてセミナーを年間を通じて何度も開催しており、
最新でありかつ臨床へと直結してゆく知識を十分に得ることができます。

数年前から、臨床2年目の選択研修の期間を10ヶ月とし、研修医が希望する科に応じて、
従来のスーパーローテートの方式や将来の進路をじっくりと考慮した専門の診療科を重視してゆく
臨床研修のいずれもが選択可能な、柔軟性のある研修のプログラムが組まれています。

2年間の臨床における研修を修了し終える際には、その進路として自分が選択した診療の科に
かかわらず、基本的な部分の診療の能力を獲得し、
高い情熱と強固な意志を持った立派な医師を育てています。

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