研修医の将来性2

全人的医療の実践できる研修を提供

研修医から、そして教え、教えられお互いが切磋琢磨する、
屋根瓦式研修を実践できる研修病院は多くありません。

毎日の症例検討の他、研修医対象の教育プログラムもあり、
毎日の臨床で患者さんから学んだ知識や経験を全員で共有し活用できる病院がいいでしょう。

ある病院においては、初期研修の修了を予定する熱意のある研修医に対して、
継続的に専門分野のより高度な知識および技術の習得だけでなく全人的医療の
実践できる研修を提供することを目的としています。

この病院では患者さんに最良の医療を提供するだけでなく、卒後の臨床研修の教育に
力をいれていき地域に才能のある若手の医師を十分に供給するための努力してきました。

その理念としては、患者を中心とするチーム医療を指導医とともに
コ・メディカルスタッフとともに提供して、
プライマリーケア中心としている医療を実践することを初期の臨床研修としています。

それに引き続いての後期の臨床研修では各々の専門的な分野の高度の知識並びに
技術習得と専門医や認定医の取得などを支援し、それに加えて専門の分野によらない
オールマイティな内科系・外科系能力の育成を重要な目的とした研修環境を提供しています。

日本の医療は、これまで専門医の養成に力点をおき成果をあげてきましたが、
今日、医師不足を始めとする様々な医療問題に直面しています。

今後は、総合的な視野を持つ「総合医」と各分野で最良の医療を提供する「専門医」との
適切なコラボレーションが不可欠になります。
ある病院では、1年目の研修として4ヶ月間連続の総合内科の研修を必須化しています。

広く学ぶ

内科の計6ヶ月間の必修の研修の期間を過度と考えられるほどに細分化してしまうことは、
研修を受ける研修医の人数が多すぎたり、その指導の体制が十分でない場合においては
仕方がない方法なのかもしれません。

しかし、研修を受ける当の研修医の立場で考えると、最初の2年間のあいだは、自身の将来の
専門の科にこだわることなく広く、プライマリーケアー中心として診療を担当してゆくことが
望ましいことだと考えています。

また、短期間に研修を行う専門科では担当する症例に偏りが出来てしまい、また担当する
患者さんへの診療についても研修期間の終了に伴って途中で中断することになりかねません。

そんな中、継続的に行なう総合の内科研修では、同じような考え方や症例のアプローチ方法を
何度も繰り返し学ぶとともに、大体入院から退院までを通して同じ患者さんのケアに自ら主体的に
関わることができます。

総合内科においては研修医の屋根瓦方式でのチーム医療が原則となっています。
総合内科のスタッフたちが、研修医とともにチームを作ってゆき、入院患者やその場合によっては
救急の外来において毎日自ら診療にあたります。

各々のチームリーダーが直接的に指導するとともに、部長がチームを統括しています。

病歴や身体の診察を重視してゆき必要不可欠な検査について選択する訓練を行ってゆき、
診断に至るまでのアプローチを何より重視します。また研修において感染症の診療や教育にも
力をいれており、医師が自らグラム染色といった塗抹の検査を行って解釈できるように教育を
おこなっています。

研修医が自らチームの一員と自覚して、入院から退院まで同じ患者さんと積極的に
関わることができると理想的ですね。

情報や問題点の共有

診療の中断の機会はごくまれであり、患者さんの入院期間を通して自ら主体的に診療に
関わり合いを持ち、入院の診療計画から患者さんの退院後の療養計画の案をたてることにも
自ら積極的に関与できると勉強になります。

研修医の将来、現場をよくするためには、常にチームであるいは皆が集まって、
情報や問題点を共有することが望ましいです。

上級医と一緒に考えて悩む。また、学生、後輩の研修医が来た場合にはチームの
一員としてともに行動し、自分が学んだことをすべて教える。

そういう場であることが大事ですね。研修医自ら、上級医とともに資料を作成し、発表し、
参加者全員で議論を交わす場も必要でしょう。

自身で文献検索し、コンパクトにまとめ、また皆で共有する仕組みです。
もちろん、現在入院中の患者に関する症例検討も重要です。

Tags: , ,

  • Digg
  • Del.icio.us
  • StumbleUpon
  • Reddit
  • Twitter
  • RSS

Comments are closed.